僕が、おそらく、
業界の気質やノリや人間性が多分合わないだろう、
今の領域に身を置くと決めた最大のきっかけの人の
紫綬褒章のインタビューが、やっぱり、腹に落ちるものがあり、
圧倒的な言語化能力と明瞭に整理された思考に、
変わらず憧れを新たにしたので、紹介させてください。
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見た人を考えさせるようなアイデア。
それもただ考えさせるのではなく、
見た人、触れたその人が主体的に解釈する。
そういう表現を目標にやってきた。
うまく待つ。
無数の場合の数を頭の中に持つ。
「この場合、どうだろう?」「じゃあこの場合、どうだろう?」
それを、ひたすらに無数に考える。大体はつまらないこと。
ただ、それをものすごい追及した人には、
セレンディピティが起こる。
なにしろ、ものすごい追及する。
本当の答えには、そこに行く橋が本当はない。
頭のいい人はすぐに通り一遍の解決にたどり着く。
でもそれは、本当の意味での解決になっていないことがほとんど。
面白そうだと思わせるたたずまいを持たせる。表現を持たせる。
なんらかの発見、ジャンプをそこに入れた時に、
たたずまいを持つことが出来る。
どうやったら、あることが、他の人に伝わるか。
いろいろなことを表現してきたけど、それしかやってきてない。
作り方を作る。
表現方法論を作って、それを具体的にやってみる。
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IDEOの創設者デビッド・ケリーは、
【Creative Confidence:創造する自信】
を持つ事の重要性を唱えています。
これは、私の失礼な憶測かも知れませんが、
佐藤雅彦さんは、とても思慮深く慎重でともすれば臆病で、
それが故にそれを突き詰めた結果、徹底的な言語化・構造化を
誰も考え付かない域で実現してきた人だと思うのです。
創造する自信、は蛮勇を持てということだけを指しているんではなくて、
追い込む事、突き詰める事、そこには臆病さも
伴っていいんだろうと、勝手に勇気づけられるんです。
いろいろな人が、いろいろな「定石」を教えてくれます。
ありがたいことです。
でも、『安易に言うことを聴かずに責任を全て自分で引き入れて、考え抜く』
ことを、大事にしたいなって思うんです。
それも、Creative Confidenceなんじゃないかな、なんて。
頑張ろう。いばらの道。
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