好きなくだりがあって。
遠足に行って、もう疲れたから歩きたくないというと、
先生が、
「疲れとるのはお前だけと違う。がんばれ」
というのだけど、
『私が歩きたくないのと、みんなも疲れてるのと、
なんの関係があんねん!!』
と思った。
〜川上未映子「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」〜
そらそうだなと。
小さなミエコちゃんの屁理屈と言えばそれまでだけど、
そんな気持ちも誰しもあって、
むしろ本音はそっちにあるかもなあと、
存在を認めてあげることは最低限、必要だなあと。
人はもっともっと、その人の物語を生きているわけだから、
やれGDPだ世代論だ市場規模だなんだかんだと、
全体最適も大事かもしれないけど、
それはそれとして、便宜的に使ってるという
距離感とか割り切りとかはどっかもっといた方がいいわけで。
みんながそうだから、私もそうしよう。
って本当に思ってくれるのかしら?
思ってくれるとしても、じゃあ気持ちよく思ってくれてるのかしら?
逃げたらいけないところですね。
そんなんじゃミエコちゃんは納得しないですよ、先生。
相手の「大人なワタシ」に、
こちらの「大人の事情」で語りかけて、
なんとなく折衷しているような、そんなやりとりの先にある、
スッキリした、分かり合いまで、
いつもいければいいのだけどね。
いつもいければいいのだけどね。
コミュニケーションデザインとか、
まあなんとも因果な仕事についていて本当にいつも悩む、
そんな話。
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