2011/09/29

営業に異動して2ヶ月

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プランニングから営業に異動になってから大体2ヶ月経ったわけで、思うことをメモしておこうと思います。

まず、タスクの山の数と大きさがかなり違うなあと感じたのね。それまでのプランニングは、タスクの”山”のイメージが、富士山みたいな、でかいのがドーンと立ちはだかってくる感じで。企画書を書くのも戦略を練るのもBig Ideaを考え出すのも、踏破経路をしっかりイメージできてないと作業中に遭難するんです。大目的に向かって立ち向かうような。でも営業は、小さい山が数えきれないほど並んでくるような… 何しろタスクの種類と数が多い多い。ひとつを踏破するのは比較的簡単なものが多いんだけど、どんどんやっていかないと終わらないというイメージ。結果的に、どの山からやっつけていくのか設計しておかないと経路にロスが生じて途中で日が暮れて遭難するんですよ。


ただこれって結局、意識を両面に持っておけば同じことなんだよね。プランナーとして大きな山を登るときにも、一歩一歩の工程を丁寧に積み上げていくことが重要で、大きな山を遠景で眺めているだけじゃ登り方わからないのよね。できる一歩から歩む大事さ。微視する視点。営業も、小さい山を次々と踏破していく過程でそれ自体が気持ちよくなっちゃって、仕事している気になっちゃうとだめで、「で、どこいくの?」っていう俯瞰視が大事ね。考えてみればバンドで音楽を組み立てるときと一緒。1曲の96小節の流れをどう組み立てればいい曲になるのか考えるのと、ではこの一音をどうプレイすればいいのかと。別々なんだけど、同じことみたいな。そういう感覚の両方をスイッチを切り替えながら、最後にはひとつひとつの具材がわからないくらい渾然一体となったスープみたくできれば、それがいい音楽。すべからくすべての企画に共通するんだろうね。


自分が”営業”に身をおいて目指したいことって、コンサルティングができるプロデューサーなんだと思う。困っている相手と直接対峙することでしか抽出できない課題のホンシツをちゃんと見つけられるインサイト能力。そのホンシツを翻訳してチームと共有し、ビジョンを創出・同期できるプロデュース能力。自分で戦略から施策まで練り上げられるプランニング能力。みんなが望むべきハッピーな世の中や社会を見通せるフォーサイト能力。あと、体力w

自分にしか目指せない、アカウントエグゼクティヴ像を模索していこうと思います。雛形がないのが営業の面白いところだと思うし、直属の上司がこうだからこうしようとか、そういうのどうでもいいのだと思うのです。まず、何がやりたいのか・できるようになりたいのか。そこから逆算して今の自分に欠けている能力はなんなのか。それに当てはまるものを吸収していけばいいんじゃねと。あとは、若干のハプニングをポジティブに変換する心持ちかな。


だから今までやってきたプランニングシンキングをOFFにするつもりは一切ないし、そのせいでまわりの営業よりも二倍負荷がかかるのも望むところなんです。もちろん責任の砦は営業としての自分にありますから優先順位はありますが。新しいことを世の中にぶっ放したいし、それで人を好転させたいし、自分のアイデアそのものにいつか対価をもらいたい。ね。


大変なのは覚悟の上でのこの仕事。頑張ります。

1 件のコメント:

  1. まあ要するに、日々の細かい雑務を回すだけに忙殺されずに、仕事における大きなビジョンと、人生における大きなビジョンを。「たまに」ではなく、「常に」意識しましょうということです。追記。

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