今年の映画レビュー これまでのものはコチラ↓
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2011年7月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年1月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年2月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年3月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年4月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年5月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年前半
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年7月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年8月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年9月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年10月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年11月今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年1月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年2月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年3月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年4月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年5月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年前半
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年7月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年8月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年9月
今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年10月
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2012年の「目指せ100本切り!」、先ほど力つきましたw 結果は、93/100!
あと約14時間足りなかった… バイザウェイ、とりあえず下に全部並べてみた。クリックするとそれぞれのレビューに飛べます。
2012年01月~2012年12月 (93作品)
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転職1年目のどったばたの中でもこれだけ見る時間を自分として作れたことはまずまずなのですが、あと7本で100行けたっていうのだけが心残りですね… 数が重要ではないのはもちろんわかっているのですが、一方で、14時間くらいその気になれば絶対に捻出できただろうという思いもあり。まあ、来年107本見ればいっか笑
93本の中で、特に印象に残っているのは、次の5本ですかね。
5本中3本は、新作として劇場で観たわけで、3作とも劇場で観る価値ありの名作でしたね。
「Help」は、人種差別というシリアスなテーマであるにも関わらず、魅力的な人物たちとウィットにとんだ会話とプロットで、カラッと描いていた良作。笑っておしまいにせず、しかし落ち込ませて投げっぱなしにするわけでもなく、とっても上品な映画でしたね。
「八日目の蝉」はテレビ放送を録画してみたわけですが、押しつぶれそうな愛憎と、悲しいくらいに美しい瀬戸内海の景色が、震えました。永作博美の演技が、怖いくらいに切ない。波止場での最後のシーンで彼女は何を思って子供を送ったのか。母娘の絆についてぐるぐる考えさせられる重たい作品。
「おおかみこどもの雨と雪」は、これも母子のお話なんだけど、なんだろう、基本設定である”おおかみと人間の混血児”というひねり以外は、なんらひねりなく日常が続いていくだけなのに、なんでこんなに泣けるんでしょう。細田守監督の『この作品は人によって泣けたといってくれる場所が全然違う。それはおそらく、泣かせてやろうと作ったんじゃないからだと気づいたんですね。映画に泣いてるんじゃなくて、見た人それぞれが自分の人生に泣いているんだと』っていうSWITCH誌でのコメントが、今年映画まわりで得た慧眼の中でイチバンだったと今でも思う。何気ない日々の描写が、見る人の過去をふるわせる、超名作でした。
「ヘドウィグアンドアングリーインチ」は、バンドマンなのに今更な観了でした。ヘドウィグの表情がね、とっても乙女で、彼女が抱く人間や愛や生きることに対しての思いも、その表情のごとくピュアで、切なくて。人が人と関わって生きていくことと、それによってよくも悪くも相対化されてしまう「自己」について、めっちゃイカすロックナンバーと共に考えさせられる作品。「愛の起源」の歌詞が、いいのよめっちゃ。
最後。「レ・ミゼラブル」。今年イチの号泣映画でした。でも、誤解をおそれずに言うとその号泣はほとんど、アン・ハサウェイの個人技によるもの。割と序盤ですが、彼女が絶唱する「夢破れて」が、とてつもないシーンになっています。後悔と悲哀とそれでも振り切れない愛情と恨みとが、あんなに歌に込められるのかと。凄まじいものを見せられた感じです。正直、そのシーンのエネルギー量が半端じゃなすぎて、その後は1.5時間くらいは残り香みたいなもんです笑 でも、それでも十分に5つ☆に値する凄まじい絶唱でした。アン・ハサウェイこわい。
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テレビ放送の録画ものばっかりになっちゃった時期もあって、ちゃんと自分が観たいと思うものをもっと能動的に選択して観れたら、全体的にもっとハッピーな映画ライフを一年通じて送れたなあというのが個人的な思い。これは読書でも音楽でも言えることだけど、単純に時間があるかないかという問題以上に、「自分のそのときの生活の気持ちのリズムに合うかどうか」が大事なわけですね。もう3年くらいずっと「利己的な遺伝子」を読めずに積んじゃっているのも、時間がないわけじゃなくて、あの内容を咀嚼できるリズムを生きれてないというのが大きい、みたいな話と一緒で。観た後ぐるぐるしちゃうような大作から、遠ざかってしまった時期が多かったですね。
来年はその辺の切り替えをうまーくやって、もっともっと心と価値観を揺さぶるものを観ていけたらいいですね。特にぐるぐるしないライトな娯楽作品もたまには大事なんだけどさ、心をゆさぶることを自分に突きつけるのが、うちがわざわざ100本も1年間に映画を課している理由なんだからね。
明日から、また100本、リカウントでスタートです。来年は、
・映画館でもっと新作を見ましょう。
・古典的な名作をもっともっと見ましょう。アカデミーは1950年から全さかのぼりで。
って感じで、楽しい映画ライフしていきます。んでは。
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