2012/09/18

世界を感動する「解像度」

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前に【せりかさん】のポストで書いたけど、言葉とセンサリングについてのメモです。




イヌイットの人々のコトバでは、雪を100種類以上に呼び分けるそうです。日本語では、粉雪・牡丹雪・霙混じりの雪くらいしか思いつかないですけど。それだけ、彼らは「雪」という事象・物体を高精細にセンサリングして、言葉として互いに伝えあっているということです。


そう考えると、コトバは目なんだなと。
いや、目だけじゃなくて、コトバはその人の感受し得た世界なんだな。


その人がどれほどの「解像度」で世界をセンサリングできているかが、言葉はもちろん、その人の作るアウトプットのクオリティに直結するのだと思います。

自分が感じられないものは、絶対に人に伝えられないし、人にもその感じを味わってもらえない。ものすごく当たり前のことなのに、人はよく「知ったか」という形でそのルールを破ります。広告作りもまさに、気をつけないとそういうことをやってしまうのだよね。



世界を、もっと感動する必要があるですね。
企画力とかコピーライティングとか、そういう問題以前に、
どれだけ感動して、どれだけ解像度をあげられるか。

いろいろやりたいこと、たくさんあるから、やっていこうかね。

2012/09/13

人に話を聞くことの奥深さ

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昨日の朝刊に久々にコメントが載りました。この会社に転職して今の職責を担うようになって、インタビュー「される」側を初めて経験して、いろいろ面白い気づきがありました。

記者さんが我々のところにコメントを取材しに来る場合、大体記事構成っていうのは大まかには以下のようなことが多くて、


①導入・記事のテーマ出し  
②マクロ的事象・データ  (売上データ・アンケート結果など)
③現場取材部分      (○○に住んでいる会社員の○○さんは~~)
④有識者のコメント
⑤クロージング


みたいな流れがほとんどです。
④の部分があると、本文内容がたまたまの局地的な出来事ではなく、かつ消費者心理に基づいたしかるべき事象であることが伝わり、今後の展開への示唆としてのクロージングにスムーズにいけるっつーことです。

記者さんは、仮にどんなに自分でそう思っていてもそれを書くわけにはいかないので、有識者の口を借りるわけです。何を書くかと同等以上に、誰が言っているかが重視されるということが、記者の方と接していて改めて分かった。取材巧者な記者さんだと戦略的に、「私は全然この分野は不得意で・・・」とあえて謙って取材を始めることで、インタビュー対象に気持ち良く話させることなんかをやられていて、とても勉強になるわけです。


ただ、コメントを取られるこちら側にもやはりコツがあって、最初の頃は、刷りあがった誌面を見て「いやいやここだけ切り取られても・・・」って思ったり、「意図が違う」って思うこともありました。それはこちらにも責任があって、


・情報は絞って伝える。サービス精神でたくさん話してもいいことあんまりない。
・どんなに作為的に話の方向を引っ張られても、思ってないことは言わない。
・どう書かれるのか想像して、分かりやすいコトバを用意してあげる。


あたりのポイントをちゃんと意識して答えることがコツなんやなと。インタビューを取る側に回る場合はこれらを引き出せるように、気をつける必要があると翻って言えるわけです。特にコトバについては、独自の視点を持っている識者であることを伝える上でもこちらの腕の見せ所だったりするので、工夫しどこですね。「不況生まれデフレ育ち」「自分探しから生き方探しへ」「モテよりもウケ重視」などなど。


自らも人にインタビューをしたり、文章・言葉を書くことを仕事にしているからこそ、逆にそれを人から取られる体験からは得る事がめちゃめちゃ多いのです。まだまだ決して分かりやすい取材ソースではないだろうし、インタビューノウハウ以前に、知識が浅くていかんともしがたいのだけど、精進精進です。

2012/09/11

たまには、本当に好きな映画の話でも

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毎月毎月、映画のまとめばっかりあげていて、思い返せばちゃんと本当に好きな映画について、しっかりと書いた事ないかもなと思ってちょっと書いてみます。


好きな映画たくさんあるんですけど、一個挙げるならやっぱり、「グッドウィルハンティング」になるかな。天才的な頭脳を持ちながら過去のトラウマにとらわれ非行を繰り返す青年と、妻に先立たれ喪失感に苛まれるセラピストの邂逅と旅立ちのお話。

とても、共感するんですこの主人公に。自分を素直に人に表現すること・心を開くこと・他人に自分を知ってもらう事に恐怖し、それがゆえに心を閉ざし、世の中や他人を俯瞰・遠巻きに蔑み、故に孤独を深め誰も近寄らせず… 傷ついても、分かり合えない事があっても、摩擦しても、それでも人とつながっていくことの向こうに何があるのか。傷を追った二人が時間を経て見いだしていくのが、何度見ても涙が出る。


「自分自身以上に愛するものがあるとき、
人は本当に傷つくのだ」

「君の話す事は全部本に書いてある。
君から学ぶことは何もない。

「君も完璧な自分を壊したくない?
超素晴らしい哲学だ。
”誰とも本気で付き合わずに一生を過ごす”」

「そんなに頭がいいのに、こんなに簡単なことにも
君は答えられない! 君のやりたいことは、なんだ!?」



心理学者ショーンの嗚咽にも近いこの問いかけに、主人公ウィルは答えられない。自分をさらすのが怖くて、嫌われたくないから関わらなくて、失敗したくないからやらなくて、今の生活にしがみついて。どんなに本を読んでも、どんなに知識を得ても、どんなに自分探しの旅とかいって自分の事を通りすがりとしか思わない異国の人と会っても、自分なんて見つからないのだよね。今、手にある大切にしたいと本当は思っている事や人から、逃げない勇気なのだと、この映画を見る度、この台詞を聴く度、立ち返るのです。

ショーンが完璧な指導者ではなく、あくまで同志として共に前に進んでいくのもとてもとても感じるところが多くて。以前、臨床心理学者の故河合隼雄氏が作家・小川洋子との対談短編集「生きるとは、自分の物語をつくること」でおっしゃっていた言葉が思い出されます。河合先生が言っている文化財修繕の話。



例えば布の修理をするときに後から新しい布を足す場合、
その新しい布が古い布より強いと却って傷つけることになる。
修繕するものとされるものの力関係に差があるといけない。
人を助けにいく人はだいたい強い使命感があるが、
助けられる人はそれだとたまったものじゃない。
そういうときにスッと、相手と同じ力になるというのは、
難しいこと。
助ける人は、助けられる人と
同じ弱さ、寂しさを持っている人じゃないと


弱さを持ってウィルに接したのは、これまででショーンが初めてだったんだろう。人を思い人のために何かすることの本質はもしかしたら、ただ寄添うことから始まるのかも知れないすね。

主演のマット・デイモンと、親友役のベン・アフレックは本当の親友同士。マットがまだ学生だったとき、大学の課題で書いた脚本をベンが大絶賛。いつかきっと映画にしようと誓い脚本をブラッシュアップし、それから5年以上の歳月を経て、本当に映画になったのがこの作品なんです。ウィルを旅立たせるために敢えてつらくあたり突き放すベン演じる親友のチャッキーが、友情のあり方を考えさせてくれます。


空気を読むとか、SNSで本音が言えないとか、けんかするくらいなら同調するとか、僕含め今の日本の若い人たちはなんだかだんだん、言いたい事が言えないというか、むしろ、何が本当にやりたいことなのか分からなくなってきているような気がしてちょっと薄ら怖い気がするのです、若者研究とか日頃していると特に。自分だってそう。でもそういう思いが募る度、ショーン先生のあの言葉が思い出されるのです。(まあぼくは頭よくないですけど笑)

あまり安易に人に自分の好きなものおすすめしないのだけど、これは本当に本当に観てほしい映画なのです。立ち止まるときにいつも観て、また次に進める気にしてくれます。


1997年公開
監督:ガス・ヴァン・サント


※観た映画はすべて、こちらのブクログにまとめてあるので、もしよかったら

2012/09/10

能動的趣味の必要

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「自分ごと化して、ちゃんとコミットメントしなさい」とは若手が言われるお説教あるあるとしてはかなーりメジャーだと思うのだけど、要するにコレは、受動じゃなくて能動しなさいなってことに尽きるのだと思うのだけど。この意味がピンと来る人と来ない人って何が違うのかと考えると、好きなことが受動タイプか能動タイプかなんじゃないかななんてふと思ったメモ。


うちは趣味がいくつかありますが、

受動:読書、映画、音楽鑑賞
能動:楽器・バンド、自転車、水泳

って感じに成るかと思います。


「実際の動きの問題じゃなくて、意識の問題で、映画鑑賞だって能動だ!」っていう考え方も全然賛成なのですが、このときうちが大事だと思うのはむしろ、実際の動き。もっといっちゃうと身体性なんじゃないかなと。作業興奮という概念があって、よく「やる気がでないから着手できない」っていう状態、皆さん経験あると思うのだけど、本当は「やる気があるからがんばれる」のではなく、「がんばっている状態の精神状態を”やる気がある”という」らしいのです。要するに、つべこべ言わずにやれば、やる気が後から出てくると。それだけ、身体とか、自分の手と足でコミットメントしていることが精神にもたらす効用は大きいのです。

って考えると、能動的楽しみがとっても大事やなあとつくづく思います。どんなに自己啓発本を読んでもそれだけではダメで、ぐちゃぐちゃに試行錯誤しながらあがいている方がポジティブでいれたりするのです、最近ようやく気づきましたけど。だから、どうしても仕事に能動的であれなくなる時期があると思うのだけど、そういう時でもせめて楽しみくらい、能動的なものをキープしていきたいね。冒頭に書いた、何でもお客様目線でバードビューで、自分テレビの向こうから眺めてるつもりかボケェ!みたいな人はもしかしたら、趣味も受動的なのばっかなのかも、なんて。

(とはいえ、楽しみなものでも能動性を要する以上、”面倒くさい”が楽しみを勝るときがあって、そうやっていろいろなものにこのごろ億劫に成っていたなあという自戒も込めて。これを老いというのだと気づいたときは怖かった。)

と、久々にまとまった時間ピアノに向かって身体で気づいた土曜日でした。
バンドがやりたいライブがやりたいやりたいやりたいやりたい笑
能動的で思い出して聴いてみて、やっぱりキレてんなあと思ったtakeをおまけで。↓


東京事変【能動的三分間】

2012/09/08

「頼まれないことを自らやること」から得るもの

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新卒で広告会社で働いてきて、ちょうど2年前くらいから「アイデアには、アイデアと”アイデアを実現するためのアイデア”の両方が大事」ってことを、自分の中でかなり意識して頭使ってきました。”で、それどうやってやんのよ?”というところまで、ちゃんと視野に入れて、視野に入れるだけじゃなくて解をひねり出すスタンス。初期配属がどちらかというと現状分析・整理とそこからの方向性示唆という役割の濃いところだったので、尚の事意識的にそこから先の、具現化のところまで考えねばと思って。

今も、心理分析・インサイト発掘の部署にいるのでそれは変わらずなのだけど、「若い人は今、こういうことを考えています」から、「じゃあそんなことを考えている彼らを、こういう風に動かしてみせます」までやれてこその、価値提供だと信じているので。頭でっかちな、企画書の前段ライターになりたくないし、周りからもそういう風に思われたくない。

そんな思いもあって、今回久々に、仲間と一緒にオープンコンペに出したわけです。


結果、今のところファイナリストに2案残っているわけで(No.15と39)、箸にも棒にもかからずに散った2年前よりもそれなりに進歩はしたかなと。まあ、賞はあくまでも賞でしかなく、本当の意味での”実現するためのアイデア”が機能するかは企画書の上だけでは計りきれない部分ではあるのだけど、これに応募する過程で使った、久々に開いたアイデアチャクラは自分にとってとてもいい時間やったのね。

単純に感想・意見が知りたいので、せっかくなのでご紹介させてください。


No.15 【TSUTAYAヒマポ】

クライアントオリエン
TSUTAYAの店舗に行きたくなり、
リアル店舗の良さを再認識していただける企画
(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)



”再認識”というからにはなるべく、
今既にTSUTAYAのお店に備わっている良さにフォーカスを当てるべきで、
「なんでもいいから店舗に誘引してください」というオリエンでは
ないと、我々は読み解いたわけです。
お店のよさを「検索では起こらないコンテンツとの出会い」と定義し、
そのために必要な”散策”がもっともっと起こるように
そっと演出してあげようという、ちょっと渋い企画。




クライアントオリエン
スコッティのティシューペーパー、トイレットペーパーの
品質の良さを店頭で伝え、買ってもらうための企画
(日本製紙クレシア)


どんなに品質のよさを言葉や手触りで直裁的に訴求しても、
なかなか知覚レベルで差を実感してもらいづらく、
結果、安さで選択してしまいがちなカテゴリーであるトイレットペーパー。
「あえて高価格」のようなブランドポジションをかえるようなことをせずに、
品質訴求をするために、「皆に支持されている」という
メジャー感を見える化するという方法でトライをしました。
インセンティブ主導ではなく、あくまでも
コンテンツ自体がおバカでついつい見てしまう・参加してしまうような
そんな仕立てを目指した企画です。


もしよろしければ、こちらのサイトで投票やってます。
いいね&投票をしてもらえると幸いです。
(いいね!と投票は別物なので、ご注意ください笑)
僕ら以外にも面白い企画がたくさん残っていますので、
是非見てみてください。僕は勉強になりました。


今回たまたま残った2案がぶち抜けていいとは、個人的にも決して思わないのが正直なところだけど、今までのキャリアで得た知識やプランニングのコツなんかは、短期間ながらいろいろと試せたし、反芻できたと思うので、結果よりもそれこそが良かったと思います。業務だとどうしても与えられたお題をいかに打ち返すかという「お題ファースト・アイデアセカンド」に成りがちな中、こういうオープンコンペは今までどこかで思いついたアイデアや気づきを集積・合体・編集して戦える「アイデアファースト・売り先セカンド」なスタンスで挑める・普段の業務から出来れば、アイデアファースト精神で挑みたいし、そうしなきゃなと思った。

求められないのなら自ら場に赴いてパフォーマンスするべしと。いい経験でした。

2012/09/04

今月の”食べた!” ~2012.8月~

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先月までの【食べた!】レビューは以下↓↓
==
8月は2回旅に出たのもあって、東京以外のお店も結構入ってますね。旅先での飯は風景とか人情とか旅情とか、いろいろ相まってどうしたっておいしく感じてしまうから不思議で、北海道も瀬戸内もおいしいものたくさんいただきました。瀬戸内についてはまた別途旅日記を近々書くのでそちらで紹介するとして、8月のベストは…

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・目黒【藤しろ】ラーメン  ☆4
・中目黒【FRAMES】ダイニングカフェ  ☆3
・五反田【ミート矢澤】ハンバーグ・ステーキ  ☆5
・札幌【味処にっかい】海鮮  ☆4
・札幌【成吉思汗ばるま4・4店】ジンギスカン  ☆4
・西麻布【Rm.39】バー  ☆3
・西麻布【焼肉うしごろ】焼肉  ☆5
・渋谷【ロイヤルガーデンカフェ】カフェ ☆4
・恵比寿【恵比寿バール】スペインバル  ☆3
・東麻布【コサリトーキョー】 韓国焼肉  ☆3
・代官山【メゾンイチ】デリカテッセン  ☆3
・豊島【島キッチン】食堂  ☆4
・高松【こんぴらうどん】うどん  ☆3
・高松【手打十段うどんバカ一代】うどん  ☆4
・直島【茶寮おおみやけ】食堂  ☆3
・直島【ベネッセハウスミュージアムカフェ】カフェ  ☆3
・直島【地中カフェ】カフェ  ☆4
・直島【Little Plum】ダイニングカフェ  ☆3
・犬島【trees 犬島店】食堂  ☆3

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☆☆☆今月のベスト☆☆☆





【焼肉 うしごろ
西麻布にある焼肉屋。
表参道の「よろにく」なんかとも通ずる、モダンオシャレ系の肉屋で、
店内も換気ばっちりで全然煙くない空間でした。
肉はどれもとろける甘さで、しかも油が嫌らしくなく、
ずっと噛んでいたいのにすぐ無くなっちゃうような、
いわゆる、ええ肉でした。
カレー、にぎり、ナムルなどのサイドメニューもどれもナイス。

~~~

久々の前の会社の部署の同期との邂逅でのお店でした。メンツがいいと飯も旨いのはまったく不思議なんだけど確実にありますよね。しょーもないことを言い合える間柄は大事にしたいところです。まあこのメンツだとほぼ毎回確実に焼肉っていうのが、なんだか面白いとこなんだけど笑

やっぱり、おいしいものをおいしそうに食べられる人が好きです。

9月も既にいろいろとお約束が入ってきているので、時間作れるように朝型生活で、テキパキ働きたいと思います。ニンジンがあると人間がんばれる笑 さてさて、働きます!

2012/09/03

今月の”観た!” ~年間100本切りへの道程~ 2012年8月

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今年の映画レビュー これまでのものはコチラ↓
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8月観た映画の整理。もうほんっと暑くてだるくて眠くて、正直映画をまともに1本観られない暑さの日が多かったような… 「いいや、ちょっとだけ寝よう」っていって昼寝してしまったこと数知れず笑 昼寝もさせてくれないくらいの大展開な作品をもっと見れば良かったのかも知れないけど。季節とか気温とか体調によって、映画の見え方は大いに変わるのだなあと思った猛暑の夏でした。

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aginさんの本棚 - 2012年08月 (8作品)
ヘルタースケルター
読了日:08月07日
{book['rank']

Mr.インクレディブル [DVD]
読了日:08月13日
{book['rank']

るろうに剣心[DVD]
読了日:08月27日
{book['rank']

ディープ・ブルー [Blu-ray]
読了日:08月30日
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劇場で観たのは「ヘルタースケルター」「アベンジャーズ」「るろうに剣心」の3本。どれもそれなりに面白かったのですが、ある程度予想通りだったのは否めない。良く言えば、期待通りの面白さの安定感ということでもあるのだろうけど。どれも宣伝がとってもとっても気合入っていたので、その分ちょっと肩すかし気味だった。劇場以外で観た中では、「パンチドランクラブ」が素晴らしかったすね。ポール・トーマス・アンダーソン監督といえば有名なのは「マグノリア」ですが、あれは個人的にはあんま分からなかったんですよね、カエルですべてをドッチラケにしてちゃんちゃんみたいなのが。この作品はマグノリアと比べれば、ほぼ何も起こらないで静かに推移していく映画なのだけど、それだけに主人公の心のあり様が浮き彫りになって、それがいとおしくて美しかったのですよね。マグノリアしかり、またこれも好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思いますが、個人的にはオススメです。

そのほかのパニック系の映画は過去観たことあるのも含まれているのですが、テレビ放送を惰性で観てしまった、というものです。ジュラシックパークもディープブルーも、もうもはや古典芸能みたいな型の世界なので、それはそれで何にも考えずに観られて良かったけど。

9月はなんだか、映画をたくさん観たくなる季節なのです、個人的には。静かに、古典的な名作とか、今更ですけど観てませんな作品を観ていけたらなあなんて思っています。年間100作まで現在、63/100。ちょっと遅れてきておりますが、まあ呑気に好きなのだけ観ていこうと思いますです。
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