2012/09/08

「頼まれないことを自らやること」から得るもの

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新卒で広告会社で働いてきて、ちょうど2年前くらいから「アイデアには、アイデアと”アイデアを実現するためのアイデア”の両方が大事」ってことを、自分の中でかなり意識して頭使ってきました。”で、それどうやってやんのよ?”というところまで、ちゃんと視野に入れて、視野に入れるだけじゃなくて解をひねり出すスタンス。初期配属がどちらかというと現状分析・整理とそこからの方向性示唆という役割の濃いところだったので、尚の事意識的にそこから先の、具現化のところまで考えねばと思って。

今も、心理分析・インサイト発掘の部署にいるのでそれは変わらずなのだけど、「若い人は今、こういうことを考えています」から、「じゃあそんなことを考えている彼らを、こういう風に動かしてみせます」までやれてこその、価値提供だと信じているので。頭でっかちな、企画書の前段ライターになりたくないし、周りからもそういう風に思われたくない。

そんな思いもあって、今回久々に、仲間と一緒にオープンコンペに出したわけです。


結果、今のところファイナリストに2案残っているわけで(No.15と39)、箸にも棒にもかからずに散った2年前よりもそれなりに進歩はしたかなと。まあ、賞はあくまでも賞でしかなく、本当の意味での”実現するためのアイデア”が機能するかは企画書の上だけでは計りきれない部分ではあるのだけど、これに応募する過程で使った、久々に開いたアイデアチャクラは自分にとってとてもいい時間やったのね。

単純に感想・意見が知りたいので、せっかくなのでご紹介させてください。


No.15 【TSUTAYAヒマポ】

クライアントオリエン
TSUTAYAの店舗に行きたくなり、
リアル店舗の良さを再認識していただける企画
(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)



”再認識”というからにはなるべく、
今既にTSUTAYAのお店に備わっている良さにフォーカスを当てるべきで、
「なんでもいいから店舗に誘引してください」というオリエンでは
ないと、我々は読み解いたわけです。
お店のよさを「検索では起こらないコンテンツとの出会い」と定義し、
そのために必要な”散策”がもっともっと起こるように
そっと演出してあげようという、ちょっと渋い企画。




クライアントオリエン
スコッティのティシューペーパー、トイレットペーパーの
品質の良さを店頭で伝え、買ってもらうための企画
(日本製紙クレシア)


どんなに品質のよさを言葉や手触りで直裁的に訴求しても、
なかなか知覚レベルで差を実感してもらいづらく、
結果、安さで選択してしまいがちなカテゴリーであるトイレットペーパー。
「あえて高価格」のようなブランドポジションをかえるようなことをせずに、
品質訴求をするために、「皆に支持されている」という
メジャー感を見える化するという方法でトライをしました。
インセンティブ主導ではなく、あくまでも
コンテンツ自体がおバカでついつい見てしまう・参加してしまうような
そんな仕立てを目指した企画です。


もしよろしければ、こちらのサイトで投票やってます。
いいね&投票をしてもらえると幸いです。
(いいね!と投票は別物なので、ご注意ください笑)
僕ら以外にも面白い企画がたくさん残っていますので、
是非見てみてください。僕は勉強になりました。


今回たまたま残った2案がぶち抜けていいとは、個人的にも決して思わないのが正直なところだけど、今までのキャリアで得た知識やプランニングのコツなんかは、短期間ながらいろいろと試せたし、反芻できたと思うので、結果よりもそれこそが良かったと思います。業務だとどうしても与えられたお題をいかに打ち返すかという「お題ファースト・アイデアセカンド」に成りがちな中、こういうオープンコンペは今までどこかで思いついたアイデアや気づきを集積・合体・編集して戦える「アイデアファースト・売り先セカンド」なスタンスで挑める・普段の業務から出来れば、アイデアファースト精神で挑みたいし、そうしなきゃなと思った。

求められないのなら自ら場に赴いてパフォーマンスするべしと。いい経験でした。

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