2012/04/17

書く事は、祈りのような

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前から文章を書くのは好きだとか、ライター講座に通ってるとか(→コレね)、そういえばJAAAの広告論文で入賞したなあとか、そんなこんなでちょっとは自信があったのですが、先週一週間でいろいろと打ち砕かれました。

っていうのもそれまでの自分はその文章に「責任」が乗っかってない状態で書けてたんですよね。別にお金取ってないし、誰かに迷惑かかるわけじゃないし、そんな気持ちで書いてきたわけですが、新しい仕事では、完全なる業務として寄稿記事を執筆しているわけで、そこで初めてそれに気づいた。何事も、確かに価値を帯びさせるのはしんどいってことですね。

でもこうやって、今まで全く苦手意識のなかったことを、もう一段、帯びる価値の高いステージで体験できて、見えていなかったものに気づくのは、とっても清々しい気持ち。これまでの能書きがどれだけ通用するのかさらけ出されるし、意味がつながるし、そこが気持ちいい。僕は文章はひたすらに慣れでしかないと思っているので、辛抱強く、それ自体でお金がとれるような価値を帯びた文章を書けるようにがんばりたいすわ。

このブログも、もっと更新するようにせんとね・・・汗


人に意見を求められて、
その問いに有益な答えを与える。
そんな仕事が最近のメインなわけで、
文章も、そんな風に書いてます。
これは、インタビューのときね。この新聞の寄稿記事を書いてます…




2012/04/09

僕らの”One”はなんだろう?

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前からよく考えるトピックではあったけど、「組織」ってなんぞやってこと。転職して新しい組織に身を置く今、特に考えてしまうことが多いです。


『One For All, All For One』

って有名な言葉。よくチームワークとあり方を説く文脈で出てくるわけだけど、元々は「三銃士」が出典元で、そこから転じてラグビーのチームプレイ精神を示す言葉として広く知られるようになった。多くの日本語訳ではこれを、『一人は皆のために。皆は一人のために』と訳しているんだけど。

実はこれ大きな間違いで、ここでいう「All For One」の”One”っていうのは、【Victory】という唯一の目的のことを元々は指しているわけです。「一人は皆のために。皆は”勝利”のために」がホントは正解。それなりにちゃんとした経営者の方ですらどや顔で大間違いしていたりするので、まあ成り立っちゃってるのかもしれないけど。

大体冷静に考えて、そもそも集団・組織というのは本来、志を同じくするものの集まりであるべきで、「一人は皆の、皆は一人のために」って、じゃあそもそも何のために集まったのさ??ってことになるのは自明じゃないですか。本当に強いチームっていうのは、それぞれ一人一人が十分に個として実力を帯びている人が、その上で尚、共通の目的のために集まっているチームのことを言うんだろうと思うのです。だから、一人じゃ何にも出来ない人が集まっても、結局何にも出来ないのよきっと。


若者文化に詳しい社会学者の古市憲寿さんは著書「希望難民ご一行様 ~ピースボートと「承認の共同体」幻想~の中で、『共同体は”目的性”と”共同性”の2軸で分析することが可能で、現代の若者の共同体に多い構造として、”目的性”がメンバー同士の相互承認によって冷却され失われ、”共同性”のみによって成り立ってしまうことがアリになっている』という趣旨の記述があって。これは要するに、「別にチームの目的なんかなくても、一緒にいるだけで幸せだからOK」ということ。別に仲よしグループならそれでいいんだけど、確かな価値をその共同体の外側に向かって実現していくことを考えたら、それじゃまったく歯が立たない気がする。







コミュニケーション手段が爆発的に豊富になり、知り合い、人となりも複層的に増え続け、いろいろな人との人間関係を常に良好にメンテナンスしなければならない要請が突きつけ続けられる気の毒な世代であるとは思うんですけど、「All For One, One For All」の誤訳と、共同体の目的性の冷却はなんだかつながって聞こえる気がするわけです。ってかまあ若い人に限らず、”組織の目的化”はどこでも起こりうることなんけどね。


組織なんて、手段です。大事なのは、目的が何か。本質的提供価値は何なのか。それだけだと思うので、優れた手段としての、最強のチームが、組みたいなあなんて思う今日この頃。自分も”ONE”のために確かに価値を作れる”One”でありたいので、精進あるのみです。ははは。

2012/04/01

5年目っていいね!

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4月。年度初めでもあり、自分の場合は誕生月でもあり、なんだかソワソワしますね。日が暮れてからの空気の冷えが徐々に和らいでいって、何やら幽玄な気持ちになる。

何度も何度も気持ちを入れ替えて決意だなんだっていうのはダサいので、4月は、これまで通りがんばるってことで行こうかなと。新しい仕事もようやく慣れてきて、さて進撃開始って感じなので、桜の花とともに、咲いていきたい。

社会人っていう意味ではもう5年目で、小学校5年生とかそれ以来の組織的5年目なわけだけど、自分で転職っていうリセットをかけちゃったので、まあ今は1年目の気持ちです。信頼は一つずつ紡いで積み重ねていくしかないので、新しい場所で新しい信頼を、積み木のように積んでいこうと思う毎日。そこに5年目も何年目も関係ないよね。なので、何年目であろうが何歳であろうが、今の自分が一番いいね!っていえるように、明日の自分のための今日を生きたいと思うのです。




迷った時はね

「どっちが正しいか」なんて考えちゃダメよ
日が暮れちゃうわ


頭で考えなきゃいいのよ
答えはもっと下

あなたのことなら
あなたの胸が知ってるもんよ

「どっちが楽しいか」で決めなさい。
by 金子・シャロン (”宇宙兄弟” 5巻より)



宇宙兄弟は素晴らしい台詞がたくさんな漫画だけど、ついつい理屈っぽく、慎重になりすぎて、がんじがらめになって、全てを明日に後回しにしてしまう自分にとって、この台詞は一番残っています。そういえば社会人2年目の時にとてもとてもお世話になったクリエイティブブティック「noproblem」の社是は、『迷ったら、笑える方に』でしたね。最後の最後は、己の心で決める。マーケティングでは、そっから先は決められないよね。だからこそ、自分のやりたいことに、耳を澄まし続けられるように。簡単なようで一番、難しいことを、忘れないように、ここに残しときますね。

楽しいこと、やっていきましょう。さて、新しい挑戦!
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