2014/04/06

千両役者とは

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そういえば先日、人生初で、
演劇の舞台を観てまいりました。
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「蒼の乱」
歌舞伎もミュージカルも経験ありでしたけど、
いわゆるこういう大舞台での演劇は初です。
(小劇場はあったけどけど。)

細かい話の内容とかはさておいて、
やっぱり、すばらしきは身体性。
観ている人間の脳はもちろん、カラダに
そのままシンクロせよといってくるような、
そういう、カラダという器をすべて使った表現。
台詞に抑揚をつけて諳んじることだけを「演技」と呼ぶのでなく、
なんでも使う。なんでもやる。カラダすべて使う。
そういうのが観ていて気持ちいいというのが、
テレビ越しと異なる最大のポイントなんだろうなあなんて。

今まで経験したものでいうと、
卓越したバンドマンと同じステージにあがったときと、
茶道の師範と茶室で共にお点前をさせていただいたとき。
これらも同じく、「ただその身体性を観ているだけで気持ちいい」
そんな、引っ張られる気持ちよさがあったんですけど。
観ているだけでその身に喜びがくるような、
早乙女太一の殺陣が、最強にそれで、さすがでした。

派手であることは役者にとって
とても誉れであって、身体性が派手っていうことも
あるなあなんて思いました。顔ももちろん派手っていうのあるけど。
ラスト、舞台にたった一人で長ゼリフな天海祐希は、
やっぱり千両役者というか、にじみ出る存在感の大きいこと大きいこと。

場を支配すること。
身体性を実の身の丈を超えて及ばすこと。
そんなことを考えた、初・劇団☆新感線でした。

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