2012/06/17

學ぶ事は、好奇心エクスパンド

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【ケトル6月号 調味料が大好き!】

今月号の太田出版『ケトル』の「review 40人のここが気になる」の森本千絵さんが「學」という字についてコメントしている内容が興味深くて。

”『學』という字は、子を両手で取り出して外に出すという意味から生まれた文字。ずっと抱えたままでなく、子を旅に出すということ。わたしたちはずっと學の途中にあるわけです。”

若者研究をしていて感じることは、人間からどんどん想像力がなくなっちゃって来てるんじゃないかということ。今は少し探せばすぐに”正解らしきもの”にたどり着けちゃう。wikipediaもGoogleも食べログもあって、スマホでいつでもそれらが見れる。そんなもんだから、自分の意見をズバっと表明するよりも、素早く「そこの中華料理屋さん、食べログ2点前半だからちょっとやめといたほうがいいっすね」とか言えちゃうほうがともすれば”スマート”なわけです。ふむ。てかそもそも”スマート”って本当にそんなにいい事なのか、ちょっと疑問だったり。

こうなるのもしょうがない部分もあるさ。自分のセンサーに入ってくる情報が多すぎるから、センサーをうまくたたむ方向に思考が行きがちなわけで。でも、「センサーを効率よくたたむ」ことと「好奇心を広げる」ことは、裏腹だったりするわけです。「學」っていうの本来は思考を旅に出す事・好奇心の海に出る勇気を持つ事そのものを指してるんやなあと、森本さんの言葉でふと思ったのです。でも今の世の「頭がいい(≒勉”學”が出来る)」って、”スマート”の方に傾きすぎちゃあいませんか?と。

とかいいつつ、自分も気を抜くとすぐに”正解探し”マインドに占められてしまうんです。「これを選べば間違いない」「こういうツイートならイタくない」「こういう写真をアップするといい休日っぽい」とかとか。本当に純粋に自分の好奇心に応えてあげるより、周囲における正解をスマートにミートさせに行くような、そんなマインド。

だから、まあこういう”雑誌”っていうのは分かりやすく好奇心エクスパンドな時間を提供してくれるなあという、雑感メモでした。學びたい気持ちが高まっております。

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