2013/07/03

自分の北極星をまず目指す勇気

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もう7月になって、今年の1月から徐々に引き受けてきた就職活動で社員訪問を受けた学生さんたちがぼちぼち、結果報告をくれます。みなさん本当にお疲れ様でした。


博報堂、ADK、NHK、オプト、MS-Japan、電通PR、
コーセー、日本HP、トヨタ自動車、アマゾンジャパン、GE、博報堂アイスタジオ、
NECソフト、大広、損害保険ジャパン…

(なぜか自社には一人も来ないという点は、何とも言えませんが…


就職先がでかいとか人気だとか、そんなことはもう本当に本当にどうでもよいことで、そんなことはいざその会社に進む彼等が自らも幸せに、世の中に対しても幸せに働き・働きかけられるかどうかからすればきわめて関係のない話なわけです。それにまあ、内定はまだまだ単なる入場券でしかなくて、その先が楽しいかつまらないかは、本人次第だったりするわけだから、何とも残酷な話だけど、しょうがないです。

「お話を聞いて一回、本当に自分が何をしたいのか悩みに悩んでものすごく苦しかった」というのが、共通して言われるお知らせで、何とも申し訳ないなあと思う一方で、結局は、自分のやってみたいことは、自分の中からの初期衝動を大事にするしかないし、そこに極論、客観はあまり大した働きかけはできないんじゃないかなと思うんです。ただ、初期衝動を信じるのは、ものすごく怖い。むき出しの自分に限りなく近いわけだから、それで勝負したり、それを否定されたりすると、立ち直れないくらいへこむと思うんだよね。ただ、本当に自分ではないほかの誰かに、何か、その人自身からだけでは享受しえないハピネスを、自分がかかわることによって少しでももたらすことができるような、そんなことを仕事でしたいと思ったら、初期衝動がないと、そんなの無理だと、最近殊に思います。


ピクサーはプロットをおこすときにマーケティング発想を禁じてます。調査結果から出てきたプロットには、人の熱がなく、そのプロットにはだれも責任や、何より想いを持てなくなるから。極々私的な、これまでの人生で感じた感情から、カールじいさんも、ファインディングニモも、トイストーリーも生まれきたわけです。


そこの社員だからとか、その職種のミッションだからとか、お給料に見合う働きをしないといけないからとか。そこをどれだけ、超えていけるか。そここそに、自分が働くことによって世の中や、かかわってくれる人たちにもたらすことのできる本質的提供価値が決まるんだろうなと、いやーしんどいなあ…と思いながら、やっぱり思うわけです。



ほとんど、自戒で書いてるんですけど。
自分の本質的提供価値なんて、まあ後からついてくることだから。
大事なのは、初期衝動だと思うし、
その初期衝動を仕事でも、信じてみることだと思うんです。
「本当に好きなことは仕事にしないポリシー」という人もいますし、それはそれでいい。
けどじゃあ、何を仕事にするんですかね。
お金や待遇で選ぶのも、まあいいと思うけど、
お金や待遇だけでその仕事を選んでいる人から生み出されるものを
受け取る側の人は、きっと気づくんだろうなと思う。
まあ、気づいてもいいんだけどね。それはそれで、そんなもんだろうから。
でも、何か本当に、仕事において、ああ、自分はここにいていいんだと思えるには、
自分の、あくまでも自分の考え方に過ぎないのだけど、
極々私的な思いは、もっていたいと思うのだよね。

そんな偏った社会人にあたってしまった学生さんたちが、
自分なりに苦しんで見出した道だと思うので、まあよかったんじゃないかなと思います。



間違っててもいいし、だったら後から変えちゃえばいいから、
今見えている自分の北極星を信じて、少しでも近づこうとしてみる。
自分もその気持ちを忘れずに、いいものを作っていきたいと思ったので。

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