2013/06/05

真ん中をいくバランス

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星野源 【Stranger】


星野源のニューアルバムが、なかなかにいいです、好き。このアルバムを録り終わった直後に、彼はくも膜下出血で倒れたわけで。1曲目「化物」の歌録りの直後だったとか。

僕は、彼の「バランス」が好きで。かねてよりずっと、よく生きる上でのキーワードはバランスだとずっと思っていて、だから彼の、そこんとこの感覚がいいなあと。バランスっていうと、崩れないようにそっと保っておくもの、みたいに思うかもしれないですけど、そういうんじゃなくて、もっともっとしんどいものなんだと思うわけです。


自分だけ見えるものと
大勢でみる世界の
どちらが嘘か選べばいい
君はどちらをゆく
僕は真ん中をゆく
〜夢の外へ〜


この、真ん中をゆく覚悟って、なかなかに大変だと思うんですよ。白か黒か振り切っておれればどれだけ楽か。ただ、逃げずに、真ん中で、ヒトやコトや世界と向き合って、それでいてほんわりと佇んでいられるような、そんなバランス。一番簡単そうで、一番しんどい。星野源は、自分でも言ってますけど、このアルバムを録ってるとき、むちゃくちゃに無理をしていろんなことから逃げないでひねくりだしたんだろうって感じが聴いててするので、そこが好きです。そんな、バランスが好きです。まあそれでぶっ倒れちゃったので、そこはいただけませんけど、でも、そんな気持ちで「化物」を聴くと、すごいなあと。


星野源 【化物】

シンプルという言葉を盾に怠けていたことを、
怠けないで、最後までやるという、
シンプルならシンプルの奥にちゃんと工夫があるものに
したかった。
〜Switch インタビューより抜粋〜


何かを誰かに伝えたいっていう初期衝動を、最近忘れていたような気がします。自我を透明に仕事人のごとくミッションをクリアしていくような、そんなヒトに憧れるような気持ちもあるのですが、それは何か、自分から逃げているような気がはとしまして。シンプルとか、大人とか、クレバーとか、合理的とか、そういう言葉を都合よく振り回して、本質から目をそらしても、自分からは逃れられないわけだからさ、自分のマグマをもっと大事に、バランスしていければいいなと思った訳です。そういう意味でのバランス。

プレゼン負けたらいろいろ思い出しました。いやはや。ちょっと、チェンジしてみよう。


この号のロングインタビューはだいぶいいです。

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