(もう修了して大分時間が経っちまいましたが・・・)昨年10月頭から今年2月中旬まで、東京企画構想学舎なるビジネススクールに約5ヶ月間通っていた。自分の内側にある問題意識や目標に対してのなんらかの糧になるのではないかと思って、またそこで出会える人々からは多くの刺激をもらえるんじゃないかという期待から、安くは無かった受講料を払って、気合いれて通い始めたわけです。
東京企画構想学舎・・・
東北芸術工科大学の「企画」に特化した専門学科「企画構想学科」の発展型として、実際のビジネスの現場に身を置いている社会人対象の“飛躍の学び舎”として神宮外苑に2010年10月開校。あらゆる分野、業種で求められる、「クリエイティブセンス」と「ビジネスセンス」を併せ持った、価値を創造できるハイブリットな人材育成を目的とした新しいコンセプトのスクール。30人のクラス形式で実践課題を通して身体で「企画」を学ぶ【学科】と、一流の企画者たちのセミナーをオムニバスで聴講する【企画10人セミナー】の2つのコースが選択でき、【学科】専攻の人は【企画10人セミナー】の聴講も自由。【学科】は“学科長”によって2クラス(伊藤直樹学科・高松聡学科)の中から選択でき、学科長が個人的に信頼を置いている一流の講師陣が、15回にわたり実践的な企画トレーニングを行う。
この学科が発表されたのがたしか2010年の夏ごろ。当時、JAAA海外研修の下調べをしたり、広告会社の新規ビジネスモデル立案にちょこっと携わったりしていた自分は、常々、「アイデアとビジネスのつながりの不明瞭さ」に疑問というか、すっきりしない思いを持っていた。日本の広告業界は未だにメディアの媒体費マージンによる収益が大半を占めていて、フィー契約もいわゆる「人日」のような時給制の世界。これだけクリエイティビティが重要だと表向きされている業界であるにも関わらず、そこのアイデアそのものに対して直接的な対価が支払われる制度が取られていない。
自分個人のスキルについても、「マーケティング単体では、机上の空論」「どんなによいアイデアを着想しても、具現化・形にする術を持っていなくては、ただの絵空事」という問題意識から「ストプラだろうがなんだろうが、伝える最終アウトプットにコミットできなくては本当にいいものは生めない」と広告会社に3年間勤めて強く思うようになっていて。ちょうど半年前にno problem school (こちらは広告クリエイティブの私塾みたいなものです。小霜和也氏・米村浩氏に師事)を修了したときにはなお強く、「アイデアと具体化の両方が出来る人材」を志向していたわけです。
「既存の課題や問題点・改善の余地に対して、最適で最高なアイデアを持ってそれを現状よりポジティヴな方向に持っていく企画を、実際に世の中に生み出すこと」 そのスキルが個人の中に高次で備われば、広告なのかそうじゃないかとか関係なくなる。もちろん、個々の手段においてまで全てのプロフェッショナルになるには人生が足りないと思うのですが、“企画”においては、手段ニュートラルなプロフェッショナルになれるのでは・・・!! と思って、企画のプロを輩出するというこの学科を受講しよって決めたわけです。
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自分が選択したのは「伊藤直樹学科」。自分が思う、「アイデアの“着想”と“具現化”の両方を一貫して高次で実践する」ことを地で行く彼から直接講義を受けられるのはまたとない機会ですし、彼が選定した広告以外のフィールドで活躍されている講師陣の話を聞けることも普段、現業の延長ではなかなか体験できない経験だろうと思い、選択しました。
学科長:伊藤直樹
元Wieden+Kennedy TOKYO/エグゼクティブ・クリエイティブディレクター
テレビからウェブまでをフラットに用いた、メディアにとらわれない広告キャンペーンや
ブランディングを得意とするクリエイティブディレクター。テレビCFの企画、コピーライティング、
アートディレクション、戦略PRなどを手がけるほか、商品開発、事業提案、社会活動などにも取り組んでいる。
おもな仕事には、ナイキ/Nike ID 「Nike Cosplay」、マイクロソフト/Xbox「BIG SHADOW」、
ソニー/ウォークマン「REC YOU」などがある。カンヌ国際広告祭(フィルム部門、サイバー部門、
アウトドア部門、PR部門などで金賞5回)、アドフェスト(3年連続グランプリ)、
東京インタラクティブ・アド・アワード(グランプリ、ベストクリエイター)をはじめ
国内外での受賞多数。
特別講師:千房けん輔 (メディアアーティスト)
アートユニット「EXONEMO (エキソニモ http://exonemo.com/)」メンバー。
「株式会社 AAAAAAAAAA(エイテン http://aaaaaaaaaa.jp/)」COO。
EXONEMO では赤岩やえと共に WEB 上の実験的アートプロジェクト、インスタレーション、
イベントプロデュース、ライブパフォーマンス等を行い、国内外の展覧会・イベントに多数参加。
2010 年より岸本高由と株式会社 AAAAAAAAAA & Co.(エイテン)を立ち上げ、
コミュニケーションを軸にした Web サービス/ソフトウェアを企画開発。
その他、個人名義で WEB とリアルな場所を絡めたインタラクティブなキャンペーンの企画/テクニカルディレクション等を行う。
NAP 建築設計事務所代表取締役/1974 年東京都生まれ。1999 年明治大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。
隈研吾建築都市設計事務所を経て 2002 年NAP 建築設計事務所設立。
主な作品「lotus beauty salon」、「Dancing trees, Singingbirds」他。
受賞歴 JCD Design Award 2006 大賞、グッドデザイン賞 2008 金賞、JIA日本建築家協会賞、INAX デザインコンテスト金賞他。
著作「恋する建築」(アスキー)、「微視的設計論」(INAX 出版)。共著に「地域社会圏モデル」(INAX 出版)。
特別講師:野村友里 (フードディレクター)
フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰。
レセプションパーティなどのケータリングフードの個性的な演出や、料理教室を行なうほか、
アートとして食を捉えた雑誌やラジオ、テレビなどの連載等、食の可能性を多岐にわたって表現し、その愉しさを世に伝えている。
映画「eatrip」では初監督をつとめ、現在も国内外で上映されている。
特別講師:幅 允孝 (ブックディレクター)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本がもうすこし上手く出会えるよう、様々な場所で本の提案をしている。
六本木ヒルズ「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」、新宿マルイアネックス「Brooklyn Parlor」、
東北大学の「book+cafeBOOOK」などのショップにおける選書や、
千里リハビリテーション病院、スルガ銀行ミッドタウン支店「d-labo」のライブラリ制作など、
その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたる。www.bach-inc.com
ね、楽しそうでしょ笑 もうかなり時間が経ってしまったんですけど、結構ちゃんとノート取ってたなあそういえばと思い、ここに棚卸して自分にとっても有意義なレビューになったらと思い、ちょっとずつ書いていこうと思います。全15回。次回は、「伊藤直樹学科 No.1(10.10.04) 講師:伊藤直樹氏」をログします。最初からめちゃくちゃ濃かったんですよこれが・・・
(10人セミナー全10回も全部出席したんですけど、こちらについては本が出版されているので、それを読んだらいいかと思います。とりあえずは、伊藤直樹学科のログを優先させます)
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